クウェートに世界初の3Dプリント・ウォータータンクが登場

クウェートに世界初の3Dプリント・ウォータータンクが登場したとして話題になっている。現地メディアの報道によると、ウォータータンクは地元の建設企業のアビヤン社が建設したもので、デンマークの建設3Dプリンターメーカーの建設3Dプリンター「COBOD2」を使って建設されたという。ウォータータンクは、クウェート・ユナイテッド鶏肉農園へ納入され、ニワトリの飼育に使われる予定。

直径7メートル、高さ4.5メートルのウォータータンクの建設にかかった日数は五日間で、マイクロファイバーを配合した複合コンクリート資材で建設されたとしている。アビヤン社によると、建設3Dプリンターを活用することで従来型の建設方法よりも建設資材の使用量を25%程度削減できたとしている。

プロジェクトに参加したCOBODインターナショナルの創業者でジェネラルマネージャーのヘンリック・ランド-ニールセン氏は、「アビヤンは、建設業界の真のイノベーションを求めており、タンクのウォールに補強材を使わずに強度を確保する方法を模索していました。これは難しいチャレンジでしたが、セメントメーカーのセミックス社の協力もあり、素晴らしいソリューションを生み出すことができました」とコメントしている。