マラウイ共和国にアフリカ初の3Dプリント住宅が建設

マラウイ共和国にアフリカ初の3Dプリント住宅が建設され、話題になっている。3Dプリント住宅を建設しているのはスイスの大手セメント・コンクリートメーカー、ラファージュフォルシムの子会社の14ツリーズ。デンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODが開発した建設3Dプリンター「COBOD2}を使い、9.6 X 9.6 X 3.1 メートルの平屋建て住宅を建設している。COBOD社は、デンマークから2名の技術者を現地へ派遣し、トレーニングなどを行っている。

COBODの創業者でジェネラルマネージャーのヘンリック・ランド-ニールセン氏は、「14ツリーズ社が、我が社のテクノロジーをアフリカで活用していただいていることに感銘を覚えています。また、アフリカ初の3Dプリント住宅を、驚くべきスピードで建設していることにも驚きを覚えています。アフリカにおいて、より多くの住宅が建設3Dプリンターで建設されることを確信しています。アフリカでは住宅や学校などの建物が大きく不足しており、その問題を解決するために我々のテクノロジーが活用できると信じています。ラファージュフォルシムと14ツリーズに対して、最大のサポートを提供してまいります」とコメントしている。

ラファージュフォルシムは、スイス・ザンクトガレン州に拠点を置く大手セメント・コンクリートメーカー。全世界90カ国以上でセメント、コングリート、骨材などを製造販売し、7万人以上の従業員を雇用している。

マラウイ共和国は、アフリカ南東部に位置する、人口1600万人を有する共和国。国土のほぼすべてが高原上にあり、北部をタンザニアと、南部をモザンビークとザンビアとに国境を接している。1964年にイギリスの植民地から独立し、国際連合に加盟した。日本はマラウイ共和国に大使館を設置し、現地には170名の日本人が在留している。