オハイオ州立大学の研究チームが、3Dプリンターで作成する術前3Dモデルの有用性を確認したとして話題になっている。
カイル・ヴァンコエヴェリング教授率いる研究チームは、63人の頭部または首部癌患者の術前3Dモデルを作成、手術シミュレーションに活用した。その結果、実際の手術の精度が向上し、腫瘍の完全摘出成功率が従前の74%から92%へ改善したという。
頭部または首部に生じる癌は、他臓器に生じる癌よりも一般的に摘出が難しいとされている。特に骨に侵食している癌は除去が難しく、侵食箇所を正確に把握する必要があるとされている。
ヴァンコエヴェリング教授は「一人の外科医として、私は長年二次元ベースの画像イメージをもとに自分の頭の中に三次元イメージを描き出し、腫瘍の存在位置などをイメージしてきました。3Dプリンターを活用することでそうしたイメージングを行う必要がなくなり、手術の成功確率を向上させることができます。3Dモデルは患者の患部をそのまま立体的に形にし、患者自身もベッドサイドで確認することもできます」とコメントしている。
オハイオ州立大学は、術前3Dモデルの活用についての知見を他大学や病院とも共有したいとしている。

