電力機器・重電設備製造のダイヘンがメタル3Dプリンター事業へ参入した。日本経済新聞の報道によると、ダイヘンはワイヤと呼ばれる金属製の材料を電気で溶かす「アーク溶接」による3Dプリンターを開発、積層の精度を高め、2026年内に1メートル超の船舶用プロペラや熱交換器の製造への活用を目指すとしている。
従来のメタル3Dプリンターは金属粉末にレーザーや電子ビームを照射して積層造形する工法が主流で、高付加価値の医療機器など精密で小型の部品がターゲットだった。アーク溶接タイプのメタル3Dプリンターは、従来のレーザー式などに比べ積層造形の速度が約10倍で、大型部品にも対応できる。建設などのほか、造船や航空・宇宙向けで活用を見込む。船舶用のプロペラのほか、ロケットのノズルや燃料タンクなどの用途を想定している。
アーク溶接タイプは高価なレーザー設備や金属粉末が不要でコストを従来の半分以下にできるという。今後は精度の向上や、さらに大きな部品を生産できる技術開発も目指すとしている。
株式会社ダイヘンは、大阪府大阪市淀川区と東京都千代田区に本社を置く重電設備メーカー。変圧器やパワーコンディショナなどの電力機器、エネルギーマネジメントシステム、EV充電システム、産業用ロボット、クリーン搬送ロボット、溶接機・切断機、プラズマ発生用電源・自動整合器などを手がけている。電力向け小型変圧器、アーク溶接機、アーク溶接ロボットなどは国内シェアトップを誇っている。

