大手機械メーカーのナブテスコが、子会社で3Dプリンター製造業のシーメットを戸畑グループへ譲渡した。譲渡日は2026年6月30日で、保有する全株式(発行済み株式の93.75%)が売却された。
ナブテスコは2000年にシーメットを子会社化し、光造形装置や砂型積層装置の拡販に努めてきた。今後の事業拡大に向けて最適な選択肢を慎重に検討した結果、新たなオーナーのもとで経営を進めることが最適と判断した。譲渡額は数億円程度と見られている。
新しい親会社となる戸畑グループは、高炉・電炉向けの銅製品などを製造する戸畑製作所など8社を擁する持鉄・鋳造関連企業であり、シーメットが保有する造形装置とグループの顧客基盤とのシナジー効果が期待されている。
ナブテスコ株式会社は、高度な「モーションコントロール技術」を中核とする大手機械メーカー。産業用ロボット向け精密減速機や、鉄道車両用・航空機用機器、自動ドアなどで世界・国内トップクラスのシェアを有している。
シーメット株式会社は神奈川県横浜市に拠点を置く、光造形方式の3Dプリンターメーカー。1990年11月設立の、3Dプリンターメーカーとしては30年近い社歴を持つ。2026年6月時点の従業員数は32名。
戸畑グループは2024年4月設立の、株式会社戸畑製作所を筆頭子会社とする持ち株会社。戸畑製作所は1948年2月設立、高炉・転炉・電炉用銅製品の製造・販売などを手がけている。

