カナダ政府が新建設技術開発に6億カナダドル規模の助成金を予算計上

カナダ政府が、新建設技術開発に6億カナダドル(約600億円)規模の助成金を予算計上するとして話題になっている。カナダ現地メディアの報道によると、カナダのジャスティン・トルドー首相は、現在カナダの各主要都市で深刻化している住宅不足問題を解消するために、建設3Dプリンティングを含む新建設技術開発を支援するため、600億ドル規模の総合助成金パッケージを用意するとしている。

トルドー首相は公式声明の中で、「カナダでは現在、住宅建設の方法が変わろうとしています。今年2024年度の国家予算では、イノベーションとテクノロジーを用いた新たな建設アプローチを支援するための予算を盛り込みます。住宅をより簡単に、よりコスト効率よく、スピーディーに建設するためのイノベーションとテクノロジーに対してです。カナダ国民は、愛する地元のコミュニティにおいて、手頃な価格で住宅を購入できるようにするべきです」と説明している。

住宅不足が社会問題化しているカナダでは、建設3Dプリンターの活用が静かに広がっている。先日はカナダ・トロント郊外に北米大陸初の三階建て居住用アパートメントが建設3Dプリンターで建設され、大きな話題となった。