IDCが今年の全世界の3Dプリンティング市場が138億ドル規模に拡大すると予測 http://tpi.tanc.jp/news/?p=3554

市場調査会社のIDCが、今年の全世界の3Dプリンティング市場が前年から21.2%増加し、138億ドル(約1兆5,180億円)規模に拡大すると予測したレポートを発表した。

同レポートはまた、全世界の3Dプリンティング市場は今後も順調に成長を続け、2022年までに227億ドル(約2兆4,970億円)規模に到達するとしている。

3Dプリンターの用途としては、従来のプロトタイプ製造中心から、今後は完成品や完成品部品の製造へシフトするとしている。また、3Dプリンティング市場の中で最も成長が著しい分野として、医療における3Dプリンティングを挙げている。

また、今後高い成長性が見込める別の分野として3Dスキャニング市場を挙げ、特に医療、不動産、エンターテインメントの領域での3Dスキャナーの利用が急速に進むとしている。

3Dプリンティング市場の順調な成長ぶりについて、IDCのティム・グリーン氏は、「2018年は3Dプリンティング技術におけるたくさんの進化を目撃してきました。製造スピードの劇的な進化や、3Dプリンティングで使える素材の広がりが、特に製造業における3Dプリンターの活用を進めてきました。より多くのユーザーが3Dプリンティングのベネフィットを知るにつれ、プロトタイプ製造、ツーリング、そして実際の製造に3Dプリンターを活用する機運がさらに高まってくるでしょう」とコメントしている。