ミーテックがベルギーに代替鶏肉脂の製造工場を設立

イスラエルの代替肉製造ベンチャーのミーテックが、ベルギーに代替鶏肉脂の製造工場を設立する。ミーテックは、来年2022年からの稼働開始を目指すとしている。工場のオペレーションは、ミーテックが今年初めに買収したベルギーのスタートアップ企業のピースオブミートが行うとしている。

ミーテックの担当者は、「代替鶏肉脂は、植物由来の代替肉に肉の味、口当たり、食感を与える、極めて重要な食材です。一般的な代替肉の製造で使われる多くの原料を不要にします。植物由来代替肉と組み合わせることで、消費者により肉らしい製品を提供できるようになります」と説明している。

ミートテックでは新説する工場で、最終的には代替肉の最終製品を生産したいとしている。

ミーテックのシャロン・フィーマCEOは、「代替肉製造業界が直面している最大の課題はコスト効率です。新工場の設立により、生産能力を一気に拡大でき、通常の肉に対して割高な生産コストを下げることが可能になります。何よりも、我々が目指す「未来の工場」が現実のものとなるのです」とコメントしている。

ミーテックは2018年設立。設立当初より幹細胞の培養素材を使った代替肉を3Dプリンターで製造している。同社はイスラエル・テルアビブ証券取引所と米NASDAQに上場している。