ナノ・ディメンションが2021年度第一四半期決算を発表

イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、2021年度第一四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は80万ドル(約8800万円)で、2020年度第四四半期の売上高200万ドル(約2億2000万円)から大きく減少した。新型コロナウィルスのパンデミック影響により、同社のドラゴンフライ3Dプリンターの需要が縮小したことが直撃した形となった。

決算の発表を受け、米NASDAQで取引されているナノ・ディメンションの株は、前日終値の6.41ドルから6.18ドルに値を下げて取引を終えた。

ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOは、「売上の水準については、私は少し不満足です。コロナのパンデミックの収束へ向けて、マーケティングとセールスのリソースをかなり投入してきていたからです。いずれにせよ、我々のスピードがまだ十分ではないのでしょう。我々のユーザーはテレワークから解放されて、オフィスへ戻ってきています。次の四半期決算では、もっと魅力的な数字を出すことが出来ると信じています」とコメントしている。

新型コロナウィルスのパンデミックの世界的な感染拡大などの影響により、ナノ・ディメンションは2020年度第三四半期決算でも2070万ドル(約21億7350万円)の営業赤字を計上している。ある関係者は、ナノ・ディメンションの経常収支が黒字に転換するには、まだ相当の時間がかかると見ている。