ドイツの国際芸術ルードウィッヒ・フォーラムが、デュアン・ハンソンの「スーパーマーケットレディ」の彫像を3Dスキャン https://caudronenglish.wordpress.com/2015/11/24/704-706-supermarket-lady-duane-hanson/

ドイツ・アーヘンにある国際芸術ルードウィッヒ・フォーラムが、アメリカの彫刻家デュアン・ハンソンの「スーパーマーケットレディ」の彫像を3Dスキャンする計画を立上げ、話題になっている。

デュアン・ハンソン(1925-1996)は青銅やグラスファイバー樹脂を素材に等身大の人間の彫刻を作り、世界的な名声を博した。「スーパーマーケットレディ」はハンソンが1971年に発表した同氏の代表作の一つで、頭にカラーを付け、煙草を加えながらジャンクフードを満載したショッピングカートを気だるげに押すアメリカ人中年女性をシニカルに描いている。

「スーパーマーケットレディ」は当初から国際芸術ルードウィッヒ・フォーラムに展示され、経年劣化による損傷などが目立ってきていた。国際芸術ルードウィッヒ・フォーラムは、コンピューターサイエンティストのライフ・コベルト氏と共同で「スーパーマーケットレディ」の全体像を3Dスキャンし、データ化することを発案した。

データ化された3Dモデルは、最終的には3Dプリンターでフルサイズで造形されるという。造形の模様は今年11月3日から5日まで開催されるジオメトリーラブでデモンストレーションされる。

ハンソンは1996年に亡くなるまで精力的に作品を世に送り出した。今回国際芸術ルードウィッヒ・フォーラムがハンソンの作品を完全3Dスキャンすることで、同氏の作品が史上初めて3Dモデル化されることになった。