ISISが破壊したイラクの歴史的彫刻を3Dプリンターが復元

ISISが破壊したイラクの歴史的彫刻を3Dプリンターが復元し、話題になっている。

彫刻を再現したのは世界中の歴史的コレクションの再現活動を展開しているボランティア団体のRekrei。Rekreiによると同団体はISISが破壊したアッシリアのライオンの彫刻をイメージデータから3Dモデル化し、3Dプリンターで復元した。

アッシリアのライオンの彫刻は紀元前860年に作られた貴重な歴史的遺産で、イラクのモスル博物館に展示されていたところISISがスレッジハンマーと電動ドリルで破壊し、世界中の非難を集めていた。

Rekreiが再現した彫刻は現在、ニューヨークにあるニューヨーク芸術デザイン博物館に展示されている。

Rekreiはドイツの大学院生チャンス・コーヘナーとスペインの大学院生マシュー・ビンセントが設立したボランティア団体。Rekreiは世界中の写真家をアウトソーシングし、彼らが集めた画像イメージを元にフォトグラメトリーと呼ぶ技術で3Dモデル化し、自然災害や人的被害により失われた歴史的遺産を復元している。