サフランがパリ航空ショーで航空機用大型3Dプリントエンジンパーツを展示

フランスの航空機エンジンメーカーのサフランが、現在開催中のパリ航空ショーで航空機用大型3Dプリントエンジンパーツを展示して話題になっている。サフランが展示しているのはタービン・リアフレームと呼ばれる航空機エンジンのカバー用パーツで、大きさは直径3フィート(約91.44センチメートル)。サフランが3Dプリンターで製造した航空機エンジン用部品としては史上最大だという。

サフランのエンジニアリング担当副社長のデルフィン・ディジョー氏によると、3Dプリンターで製造されたパーツは従来の工法で製造されたパーツ重量の三分の一の重さで、製造にかかった時間を従来の18ヶ月からわずか3週間に短縮できたとしている。サフランでは、製造時間を最終的には1週間程度にまで短縮したいとしている。

サフランはフランスのパリン拠点を置く航空宇宙、防衛、通信分野の複合企業体。2005年5月にスネクマとSAGEMとの合併により誕生した。航空宇宙の分野では、主に旅客機などの航空機用エンジンやヘリコプター用エンジンなどを製造している。

パリ航空ショーは、フランスのパリにあるル・ブルジェ空港で隔年毎に開催される航空宇宙機器の国際見本市。ファーンボロー国際航空ショー、ベルリン国際航空宇宙ショーと並んで世界的に有名な航空ショーである。