マイクロソフトがウィスコンシン州にAIイノベーション研究所を開設

アメリカの大手ソフトウェアメーカーのマイクロソフトが、米ウィスコンシン州にAIイノベーション研究所を開設した。ウィスコンシン大学ミルウォーキーキャンパス内に開設された研究所はマイクロソフトが総額33億ドル(約4785億円)を投じて開設したもので、アディティブ・マニュファクチャリングやデジタルマニュファクチャリングなどのAIを活用した次世代のマニュファクチャリング技術開発の拠点となることを目指している。

プロジェクトのテックマネージングパートナーのクレイグ・ディックマン氏は、「研究所の開設により、現場で実用可能な各種のテクノロジーを生み出すスタートアップのマインドセットを業界全体へ拡げたいと思います。産業のあらゆるセクターでAIの重要性は日々増してきており、単なるイノベーションにとどまらず、業界全体の優位性を保ち続けるためにも重要なテクノロジーです」とコメントしている。

マイクロソフトは、研究所を単なるリサーチのためのショーケースとして活用するのではなく、次世代のモノ作りのプロトタイプとして活用することを目指すとしている。

研究所における初期のプロジェクトとしては、工場の生産ラインでの不具合をAIが検知し、人間スタッフの管理者へ音声対話を通じて報告するシステムの開発などが予定されている。