イギリスのデザイン企業がPETボトルを原料に家具を製造

イギリス・ロンドンに拠点を置くデザイン企業のスーパーノヴァズが、PETボトルを原料に3Dプリンターで家具を製造して話題になっている。

スーパーノヴァズは2020年設立。イタリア系ブラジル人デザイナーのポーラ・カデマトーリ氏がデザインしたテーブルウェア・文具ケースや、スマートフォンスタンド、照明用シェード、簡易ベンチなどを製造している。簡易ベンチは1000%PETGで作られており、価格は1674ユーロ(約20万9250円)となっている。

アメリカとヨーロッパでは、毎年2000万トンの粗大ごみが排出され、そのうちのわずか1%しかリサイクルされていない。アメリカだけでも、2018年の一年間に970万トンの粗大ごみが埋められたという。ヨーロッパでも毎年1078万トンの粗大ごみが焼却されるか埋められている。スーパーノヴァズは、そうした粗大ごみをリサイクルして家具などを製造するプロジェクトも立ち上げている。

プラスチックなどの資源ごみをリサイクルし、家具などを製造するプロジェクトは世界中で立ち上がっている。冒険家で海洋生物学者のグレン・マッツィングが設立したスカルプター社も、海洋に投棄されたプラスチックを回収し、3Dプリンターで家具にリサイクルするプロジェクトを立ち上げている。