バイデン大統領が3Dプリント銃の規制を強化へ

米バイデン大統領が、現地時間の今週木曜日に行われた初の記者会見で、3Dプリント銃の規制を含む銃規制の強化を目指す法案の成立を示唆した。アメリカでは、ジョージア州アトランタで8人が殺害される銃乱射事件が発生したわずか一週間後に、コロラド州ボーダーで10人が殺害される銃乱射事件が続けて発生し、社会に衝撃を与えている。

関係者によると、銃購入前の購入者のバックグラウンドチェックの強化などを盛り込んだ銃規制法案が米民主党主導で議会に提出される予定で、米共和党の反対が予想されるものの、バイデン大統領が大統領令を発動して立法化するとしている。

バイデン大統領は記者会見で、「3Dプリンターで作られた新たな武器も出回ってきており、そうした武器は正式に登録されていない。そうした武器も規制の対象にすべきだ」とコメントしている。

銃乱射事件が頻発するアメリカでは、銃規制の強化を求める機運が高まっている。アメリカの一部の州では、3Dプリント銃の3Dモデルの公開を禁止するなどして、3Dプリント銃の拡散を防止する動きを見せている。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、現時点では法案提出の具体的な時期についてはコメントできないとしているものの、銃乱射事件が相次いでいる現実の下、バイデン大統領はいずれにせよ、法案が提出されればそれに署名するとしている。