シンガポールのスタートアップ企業がサプリメント用3Dプリンターを開発

シンガポールのスタートアップ企業が、サプリメント用3Dプリンターを開発して話題になっている。

サプリメント用3Dプリンター「クラフトメイク」を開発したのはシンガポールのクラフトヘルス社。原料を加熱したりUV照射しないため、原料の効能を維持したまま打錠することが可能だとしている。同社は当初、「クラフトメイク」を薬の打錠用に開発していたが、許認可の関係で規制が少ないサプリメントの打錠用に切り替えたという。

クラフトヘルスの共同創業者でCEOのゴ・ウェイ・ジャン博士によると「クラフトメイク」は、重さ100ミリグラムのサプリメントを10秒程度で打錠できるという。仮に8時間連続で稼働させた場合、3000錠程度の打錠が出来るとしている。また、レイヤーごとに違った素材を「造形」することも可能で、例えば第1レイヤーにビタミンB、第2レイヤーにビタミンCという風に、利用者に最適なサプリメントを作ることも出来るという。

クラフトヘルスは現在、地元シンガポールの病院関係者と共同で薬用「クラフトメイク」のプロトタイプを開発している。同社は、シンガポール当局の承認が得られ次第薬用「クラフトメイク」の販売を開始する予定。