AP&Cがエアバスとチタンパウダー供給に関する複数年契約を締結

GEアディティブ傘下の3Dプリンター用メタルパウダーメーカーのAP&Cが、航空機製造大手のエアバスとチタンパウダー供給に関する複数年契約を締結した。発表によると、AP&Cはエアバスに対するチタン(Ti-6AI-4V)パウダーの供給を年間1000トン程度まで引き上げるという。

AP&Cのアレイン・デュポンCEOは、「我々のアプローチは、単なるメタルパウダーのサプライヤー以上のものです。メタルアディティブ・マニュファクチャリングをスケールするには、リスクを逓減して安定性を向上させる知識とベストプラクティスを顧客とシェアすることが必要です。ここ数年において我々がエアバスに対してしてきたことは、エアバスのインハウス・アディティブ・マニュファクチャリングチームを助け、彼ら自身のTi-6AI-4Vパウダーを最適活用するメソッドとプロセス構築をお手伝いすることでした」と説明している。

AP&C(Advanced Powders and Coating)は、カナダ・ケベック州セイント・ユースタッシュに拠点を置くメタルパウダーメーカー。独自開発したプラズマ・アトマイゼーション技術を使い、チタンパウダー、ニッケルパウダー、アルミニウムパウダーなどを製造している。なお、同社は2017年にGEアディティブに買収され、子会社となった。