ポーランドのスタートアップ企業が小麦ふすまを原料に3Dプリンター用フィラメントを開発

ポーランドのスタートアップ企業が小麦ふすまを原料に3Dプリンター用フィラメントを開発したとして話題になっている。

「GF3Dブランフィル3D」と名付けられたフィラメントを開発したのはポーランドのグリーンフィル3D社。ポーランドを代表する大手食品メーカーのマスペックス・グループと共同で開発した。

原料となる小麦ふすまはマスペックス・グループが供給する。マスペックス・グループはパスタを製造しているが、パスタを製造する際に大量の小麦ふすまが発生する。従来は廃棄されていたものを、グリーンフィル3Dの提案で3Dプリンター用フィラメントの原料として利用することにしたという。

グリーンフィル3Dによると、GF3Dブランフィル3DはPLAベースで、100%生分解性だとしている。また、一般的なFDM方式の3Dプリンターであれば利用可能で、これまで40種類のFDM3Dプリンターで出力が確認できたという。

小麦ふすまは、小麦粒の外皮の部分や胚芽などで、米のぬかに相当する。小麦粉を製造する際に副産物として大量に発生する。サステナビリティの観点から、最近は世界中で小麦ふすまを再利用する機運が高まっているが、いまだに多くの国で大量に廃棄されている。