代替肉の消費が心臓病と糖尿病のリスクを増加させるとの研究結果が発表

3Dプリント肉などの代替肉の消費が、心臓病と糖尿病のリスクを増加させるとの研究結果が発表された。アメリカ現地時間の先週発表されたアメリカンジャーナル・オブ・クリニカルニュートリションは、ビヨンド・ミートやインポシブル・フーズなどの代替肉を8週間連続して被験者へ与えたところ、通常の牛肉を食べていた被験者よりも血糖値が高くなることが判明したとしている。血糖値の増加は、そのまま心臓病と糖尿病の罹患リスクを高めると結論づけている。

ビヨンド・ミートやインポシブル・フーズなどが製造する代替肉は、豆などの植物由来原料を使っており、通常の牛肉などよりも脂質やコレストロールの含有量が低く、心臓病などのリスクを低減させるとされていた。しかし、代替肉の多くには肉の食感を出すために多量の脂肪と塩分が使われており、結果的に心臓病の罹患リスクを高めている可能性があるとしている。

一方、ビヨンド・ミートは自社の代替肉が心臓病患者にとって適切であると主張している。ビヨンド・ミートは、自社製品の多くがアメリカ心臓病協会による「心臓病に優しい食品」の認定を受けているとしている。

ビヨンド・ミートもインポシブル・フーズも、これまでに本件に関するコメントなどを発していない。