FATHOMが2023年度通年決算を発表

アメリカの大手3Dプリンティングサービスビューローでニューヨーク証券取引所上場のFATHOMが、2023年度通年決算を発表した。それによると、同社の2023年度の売上高は1億3130万ドル(約200億8890万円で、2022年度の1億6110万ドル(約246億4830万円)から18.49%減少した。経常収支は2320万ドル(約35億4960万円)の赤字で、前年の23億1000万ドル(約3534億円)の赤字から大幅に改善した。マクロ経済の低迷と、プレシジョンシートメタルや射出成型事業での競争激化などが悪影響を及ぼす結果となった。

FATHOMは公式声明を通じて「オンデマンドデジタルマニュファクチャリング、特にアディティブ・マニュファクチャリングに対するマーケットは大きく、未だに未開拓の状態です。マニュファクチャリング全般におけるアウトソーシングのトレンドが拡がる中、我々のサービスに対するマーケットニーズはさらなる拡大が期待できるでしょう」とのステートメントを発表した。

FATHOMに対しては、米イリノイ州シカゴに拠点を置くプライベートエクイティファームのコア・インダストリアルパートナーズが100%買収を提案している。コア・インダストリアルパートナーズはすでに、FATHOMの発行済み株式の63%を保有する筆頭株主となっている。