ポリメーカーとコベストロが共同でリサイクル・ポリカーボネートフィラメントを開発

中国上海に拠点を置く3Dプリンター用フィラメントメーカーのポリメーカーと、ドイツの化学素材メーカーのコベストロが、共同でリサイクル・ポリカーボネートフィラメントを開発した。発表によると、コベストロが中国の大手飲料メーカーの農夫山泉(ノンフー・スプリング)から19リットル入りのミネラルウォーターコンテナーを仕入れ、オーガニックのポリカーボネートなどを混ぜて原料にする。その原料をポリメーカーが仕入れてフィラメントにする。

両社は、リサイクルフィラメントは、特にエンドユーズパーツや完成品などの製品を大量に製造しているシーンにもっともフィットするとしている。完全オーガニックのポリカーボネートを使うよりも、サプライチェーンにおけるカーボンフットプリントを大幅に削減できるとしている。

中国では、一般家庭やオフィスなどで飲料用のミネラルウォーターが普通に消費されていて、19リットル入りのコンテナーが大量に存在している。両社は、19リットル入りのコンテナーを原料にすることで、仕入れコストと製造コストを大幅に削減できるとしている。

コベストロは、ポリウレタンやポリカーボネートなどの主に取り扱う化学メーカー。レーファークーゼンに拠点を置き、世界30カ国で製造、市場に供給している。日本でもコベストロジャパン株式会社が営業を展開しているほか、住友化学工業との合弁企業の住化コベストロウレタン株式会社なども傘下に収めている。