ビッグレップがフィラメント・ドライキャビネットの販売を開始

ドイツの大型3Dプリンターメーカーのビッグレップが、フィラメント・ドライキャビネットの販売を開始した。「ビッグレップ・シールド」と名付けられたドライキャビネットは、ABSやPLAなどのポリマー系フィラメントやナイロンフィラメントなどを最大60㎏まで保管できる。ドライキャビネットに保管されたフィラメントは、3Dプリンティングに最適な湿度が保たれるとしている。

ビッグレップのマネージングディレクターのスヴェン・テート氏は、「自らがコントロール出来ない自然環境は、フィラメントのプリント品質に大きな影響を与えます。我々は、我々のお客様の3Dプリンティングを、常に最高の状態にしていただきたいと考えています。それゆえ、素材を管理するための具体的なソルーションを提供することにしたのです。ビッグレップ・シールドをお使いいただくことで、3Dプリンターの寿命を伸ばし、ダウンタイムを防ぐことで時間とお金をセーブできます。ビッグレップ・シールドは、ワークフローのトラブルを防ぐための必須のデバイスです」とコメントしている。

ポリマー系素材を3Dプリンターで使用する際、素材をある程度ドライな状態にすることでプリント品質を高めることが可能とされる。また、ナイロン系の素材についても、一定の湿度管理が求められている。

ビッグレップは2014年設立。造形サイズ1立方メートルの「ビッグレップ・スタジオG2」などの大型3Dプリンターを製造している。同社の3Dプリンターは、航空宇宙、自動車、広告などの産業ユーザーに利用されている。