フィラメンティブが3Dプリンティング廃材リサイクルサービスを開始

イギリスの3Dプリンター用フィラメントメーカーのフィラメンティブ(Filamentive)が、3Dプリンティング廃材リサイクルサービスを開始した。イギリス現地メディアの報道によると、フィラメンティブは自社製品の購入ユーザーを対象に自社製品の使用から生じた廃材を回収し、リサイクルやアップサイクルを行うとしている。

フィラメンティブのマネージングディレクターのレヴィ・トーア氏は、「3Dプリント廃材のほとんどはリサイクルされておらず、我々はその状況を変えるべきだと思い続けてきました。今回開始するリサイクルサービスは、我々のユーザーに無料でリサイクルボックを提供し、特にPLAプリンティングで生じる廃材を埋立地に送りつけるのを回避する機会を提供します」とコメントしている。

フィラメンティブのリサイクルサービスでは、自社製品を500ポンド(約95,000円)以上購入したユーザーに45リットル入りのリサイクルボックスが貸与される。ユーザーは廃材をリサイクルボックスで保管し、一杯になったらフィラメンティブの指定パートナーへ持ち込む仕組み。

フィラメンティブによると、一般的なFDM方式の3Dプリンティングにおいては、購入されたフィラメントの33%が廃材として処分されているという。処分される廃材の量は、イギリス国内だけでも年間400トンに及ぶとしている。