米大手投資銀行のアナリストがビヨンド・ミートが「存亡の危機に直面」とコメント

米大手投資銀行TDコーエンのアナリストが、アメリカの大手代替肉メーカーのビヨンド・ミートが「存亡の危機に直面」とコメントして話題になっている。顧客向けのノートの中で明らかにされたもので、ビヨンド・ミートは「自社の存亡の危機を認識しており、現金を温存することと売り上げを安定させるステップを取り始めている」としている。

アナリストはさらに、「いずれにせよ、我々の見方では、同社の財務上の脆弱性と、消費者の代替肉に対する脆弱な消費パターンが、極めて大きいリスクである」としている。

同氏は、ビヨンド・ミートの本質的な問題は同社の「製品」であり、「縮小している冷蔵代替肉カテゴリーにおいてマーケットシェアを失い続けており、「経営陣は価格を下げて消費者を引き寄せようとしているものの、売上は下がり続けている」と結論づけている。

TDコーエンが実施した調査によると、代替肉の購買ファクターとして消費者がもっとも重視するのが味、香り、食感であり、「価格や、健康上のベネフィットではない」としている。

TDコーエンは、昨年2022年8月にカナダの大手銀行トロント・ドミニオン銀行(TD)が、アメリカの大手投資銀行のコーエンを13億ドルで買収して誕生した。