ビヨンド・ミートの株価が低迷

アメリカの代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートの株価が低迷している。本記事執筆時点(現地時間2022年11月18日)でビヨンド・ミートの株は1株13.45ドルで取引されている。2021年1月29日に付けた178.08ドルから22カ月で92.4%下落した形となった。

ビヨンド・ミートは、今月2022年度第三四半期決算を発表している。それによると、同社の同期間中の売上高は8250万ドル(約115億5000万円)で、前年同期比で22.5%のマイナスとなった。経常収支は1億170万ドル(約142億3800万円)の赤字で、前年同期比でマイナス123.2%悪化した。調整後EBITDA(利子、税、減価償却前利益)は7380万ドル(約103億3200万円)の赤字だった。

現地メディアのCNBCは、ビヨンド・ミートの代替肉を含む代替肉市場においては、本物の肉とのプライスパリティ(価格価値等価)に達するのに最低でも20年は必要としており、代替肉の需要が今後さらに伸び悩む可能性が高いと報じている。

CNBCはまた、現在アメリカ市場にはビヨンド・ミートを含む代替肉メーカーが60社も存在しており、ビヨンド・ミートの代替肉が十分に差別化できていない可能性も指摘している。