デスクトップメタルが1億ドルの転換社債を発行

アメリカの3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のデスクトップメタルが、1億ドルの転換社債(Convertible Notes)を発行して話題になっている。デスクトップメタルの発表によると、転換社債の利息は6%で、毎年5月15日と11月15日の二回支払われる。デスクトップメタルは、調達した資金を運転資金などに投じるとしている。

ニューヨーク証券取引所で取引されているデスクトップメタルの株はここのところ大きく値を下げ、2022年5月10日には、一時1.33ドルまで値下がりしている。本記事執筆時点で、デスクトップメタルの株は2.10ドルで取引されている。

ある市場関係者は、デスクトップメタルは上場以後経常赤字が続いており、資金繰りが相応に悪化していると見ている。デスクトップメタルの業績は、EBITDA(利子、税、減価償却前利益)ベースでも赤字が続いており、キャッシュフローの赤字が続いていると見られている。

転換社債は、債権者が一定の条件で株式に転換できる転換オプションが付与された社債。一般的には通常の社債と同様に利息が支払われ、満期まで保有した場合は額面金額で償還される。一般的には、株価の値上がりが見込めるベンチャー企業などで使われるケースが多い。