スリーディーシステムズが2022年度ガイダンスを修正

アメリカの大手3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のスリーディーシステムズが、今年2022年3月に発表したガイダンスを修正した。今月5月10日に開催された投資家向けカンファレンスコールで発表されたもので、世界的な経営環境の悪化を受けての下方修正となった。最新のガイダンスでは、2022年度通年での売上高を5億8000万ドル(約754億円)から6億2500万ドル(約812億5000万円)程度のレンジと見積もっている。

スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブス氏は、「今年後半には350プラットフォームの売上の増加を見込んでいますが、コロナの影響でヘルスケア領域のお客様の購入控えが広がっています。その結果、当初予定していた成長率を達成できない可能性が生じました。経済のファンダメンタルズやマーケットの状況を鑑みるに、今年の活動が通年で若干停滞すると見込んでいます」とコメントしている。

ガイダンス(Guidance)正式名称「アーニングス・ガイダンス」(Earnings guidance)は、企業が自ら予想する自社の近未来についての業績予想。通常は当年度通年または次期四半期の売上高、費用、営業収支、経常収支、EBITDA(利子・税・減価償却前利益)EPS(一株あたり利益)などの予想値が掲載される。また、自社の事業を取り巻く環境、事業にプラス・マイナスになる要因、各種のリスクなどについての情報も掲載される。