自動車製造用アディティブ・マニュファクチャリング市場が2030年までに100億ドル市場に成長

アメリカの市場調査会社のスマートテック・アナリシスが、全世界の自動車製造用アディティブ・マニュファクチャリング市場が、2030年までに100億ドル(約1兆800億円)市場に成長すると予想したレポートを発表した。

自動車製造用アディティブ・マニュファクチャリング市場の構成ではアディティブ・マニュファクチャリング・ハードウェアが最大のシェアを獲得し、アディティブ・マニュファクチャリング用素材、インターナル・プロダクション、アディティブ・マニュファクチャリング・サービスプロバイダー、パーツ・ツールの製造のシェアが続くとしている。なお、パーツのプロトタイプ製造は、同市場に含まれていない。

市場成長を支えるドライバーのひとつとして、同レポートはアディティブ・マニュファクチャリングの自動化技術が普及することを挙げている。また、HP、カーボン、デスクトップメタルなどの新興メーカーの3Dプリンターが、低価格化と性能向上を進めることも別のドライバーとして挙げている。

自動車業界は、古くから3Dプリンターなどのアディティブ・マニュファクチャリング・デバイスを多用してきたが、多くはプロトタイプ製造などの活用に限定されていた。完成品パーツの製造で3Dプリンターの活用が広まれば、市場が一気に拡大する可能性がある