GKNエアロスペースがロケットエンジン用タービンを3Dプリンターで製造 https://3dprintingindustry.com/news/gkn-aerospace-contracted-for-3d-printed-rocket-turbines-on-prometheus-engine-139344/

イギリスの航空宇宙大手のGKNエアロスペースが、ロケットエンジン用タービンを3Dプリンターで製造するとして話題になっている。

同社が製造するのはプロメテウスと名付けられた新型液体酸素メタンエンジン。低コスト・高品質でリサイクル可能な次世代エンジンとされる。プロメテウスは主要部品を3Dプリンターで製造し、前モデルのヴァルカン21シリーズの10分の1のコストで製造できるとしている。

GKNエアロスペースによると、アディティブ・マニュファクチャリング技術を活用することでタービンを構成する主要部品の高品質を確保しているという。また、これまでに100点あった部品点数も、2点へと大幅に削減できたとしている。

現在のところ、プロメテウスの燃焼実験は2020年11月に予定されている。

GKNエアロスペースの担当者は、「(アディティブ・マニュファクチャリング技術の)ベネフィットと高い付加価値、そしてコスト削減効果をデモンストレーションできることを楽しみにしています」とコメントしている。

GKNエアロスペースは1930年設立。かつてはスウェーデンのボルボ傘下の企業だったが、2012年にイギリスのGKNグループに買収され、現在はGKNエアロスペースとして事業を展開している。