ボーイングが3Dプリンターで再利用可能なフェイスシールドを製造

アメリカの大手航空機メーカーのボーイングが、3Dプリンターで再利用可能なフェイスシールドを製造している。テキサス州サンアントニオの工場に設置された3Dプリンターで、これまでに2300個のフェイスシールドが製造された。製造されたフェイスシールドは、テキサス州のケイ・ベイリー・ハッチソン・コンベンションセンターに設置された臨時病院へ送られた。

ボーイングはプレスリリースで「ボーイングは、今後より多くのフェイスシールドを製造してゆきます。製造されたフェイスシールドは、FEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)などを通じて全米の医療機関へ供給される予定です」とアナウンスしている。

ボーイングはまた、自社の航空機を使って医療物資などの輸送を行う意向をアメリカ政府へ伝えている。

アメリカの航空宇宙業界では、各社がこぞってPPE(Personal Protective Equipment)などの医療物資を製造している。ロケットメーカーのスペースXも、医療機器メーカーと共同で人工呼吸器の製造を開始している。また、スペースXのライバル企業のブルーオリジンも、3Dプリンターでフェイスシールドの製造を開始している。

本記事執筆時点でのアメリカの新型コロナウィルス感染者数は61万人を超え、死亡者数は2万6千人に達している。