カーボンが3Dプリンターでフェイスシールドと検査用スワブを製造

シリコンバレーに拠点を置く3Dプリンターメーカーのカーボンが、3Dプリンターでフェイスシールドと検査用スワブを製造している。製造されたフェイスシールドと検査用スワブは、これまでに地元のスタンフォード大学病院やカイザー・パーマネンテ系の病院に提供された。

カーボンは声明で「我々は地元医療機関を対象に、フェイスシールドなどのPPE(Personal Protection Equipment)をオンデマンドで製造しています。また、我々の顧客ネットワークにPPEの3Dモデルを提供し、カーボンの3Dプリンターを所有するお客様がPPEを製造できるようにいたします」とコメントしている。

カーボンはまた、新型コロナウィルスの感染拡大により業績が影響を受けた従業員数250人以下の中小企業に対し、サブスクリプションの利用料を当面免除すること発表した。カーボンの3Dプリンターは、多くの企業にサブスクリプションと呼ばれる月額利用料を支払うことで使われている。

新型コロナウィルスの感染拡大が世界的に広がる中、3DプリンターでフェイスシールドなどのPPEを製造する機運が世界的に高まっている。本稿執筆時点での全世界の新型コロナウィルス感染者数は46万人を超え、死者数は21,160人に達している。アメリカでの感染者数は65,642人で、死者数は922人に達している。