オランダの女性起業家が廃棄食材を使った3Dプリントリサイクルビジネスを開始 http://www.3ders.org/articles/20190220-3d-printing-snacks-from-food-waste.html

オランダの女性起業家が廃棄食材を使った3Dプリントリサイクルビジネスを開始し、話題になっている。

ビジネスを開始したのはオランダのアイントホーフェン大学出身の女性起業家エルゼリンデ・ヴァン・ドレウィード氏。大学で工業デザインと食品工学を学んだ同氏は、廃棄食材を使って3Dプリンターでドライフードに加工し、リサイクルする事業を思い付いたという。

同氏は当初、自宅で廃棄されるパンをドライフード化することに成功し、続いて米、野菜、果物などのドライフード化にも成功したという。素材はいずれも粉砕されてペースト化され、3Dプリンターで出力後、オーブンで焼かれて完成する。

ドレウィード氏は現在、レストランのオーナーやシェフを対象に個別のコンサルティングを提供し、店ごとのリサイクルプログラムを提供している。同氏はまた、中国の食品企業と提携して、中国国内で廃棄食材リサイクルビジネスの開始も計画しているという。

現在世界では年間に13億トンもの食材が廃棄され、その数は流通される食材全体の三分の一に及んでいる。日本でも年間約621万トンの食材が廃棄されていて、その数は全体の五分の一に及んでいる。フランスでは、食材を廃棄する飲食店に罰金を課するなど、廃棄食材を削減する取り組みが世界的に盛んになってきている。