ロケット・ラブの株式がNASDAQで取引開始

ロサンゼルスに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のロケット・ラブの株式がNASDAQで取引開始となり、投資家の話題になっている。今年2021年3月にSPAC(特別買収目的会社)のヴェクター・アクイジション・コーポレーションとの合併契約を締結したロケット・ラブは、現地時間の昨日正式に同社と合併し、新社名をロケット・ラブUSAと改めた。NASDAQでのティッカーシンボルはRKLBで、初日の時価総額は41億ドル(約4510億円)となった。

宇宙ビジネスについて、ロケット・ラブUSAのピーター・ベックCEOは「宇宙開発の歴史において、ロケット・ラブは宇宙軌道に安定的に到達できる数少ない民間企業のひとつです。小型衛星打ち上げのリーダーであるのみならず、アメリカにおける二番目に、世界では四番目に頻繁にロケットを打ち上げている会社でもあります。宇宙は、人類が成し遂げた偉業を示す場所であり、我々の未来を形作る場所でもあります。国同士の通信網を整備し、国境を守り、気候を監視し、廃棄物を管理し、気候変動の詳細を知らせる。そして、未来の世代のための資源を監理する場所なのです」とコメントしている。

ロケット・ラブは2018年に初の商用ロケット打ち上げに成功して以来、これまでに97基の人工衛星の打ち上げに成功している。ロケット・ラブは、ロケット本体やエンジンの主要部品を独自開発した大型3Dプリンターで製造している。