オーストラリアの3Dプリンターメーカーがポリ塩化ビニル3Dプリンターをリリース https://3dprintingindustry.com/news/aoniq-will-offer-3d-printer-work-pvc-117461/

オーストラリアの3DプリンターメーカーAONIQが、ポリ塩化ビニル(PVC)3Dプリンターをリリースする。

AONIQ888と名付けられた3Dプリンターは、ポーランドの3Dプリンター3DGenceが開発した3Dプリンターをベースに開発された。フィラメントは専用のAONIQ PVCフィラメントを利用する。

ポリ塩化ビニルは現在世界で幅広く使われているポリマーの一種だが、ポリ塩化ビニルを素材とする3Dプリンターはこれまでに開発されてこなかった。ポリ塩化ビニルを高温で溶融する際に、塩素が気化して有害化するのがハードルになっていたとも言われている。

AONIQは2年かけてAONIQ888を開発し、安全性の検証を行った。AONIQ888はオーストラリア国立試験協会(NATA)からISOとHCL廃棄物の安全性評価を得ているという。

AONIQ888の販売価格は10,499ドル(約115万円)。AONIQ PVCフィラメントの販売価格は10ロールで1,490ドル(約163,900円)となっている。

AONIQはオーストラリア・メルボルンに拠点を置く3Dプリンターメーカー。3Dプリンターショップの店員だったマイケル・スラヴィカ氏が独立して設立、AONIQ888の開発に至っている。