ICONが従業員の20%をレイオフ

米テキサス州オースティンに拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、従業員の20%をレイオフした。レイオフされた社員が先週金曜日にLinkedInに投稿した情報によると、ICONは余剰人員を削減するために全従業員の「およそ20%」をレイオフするという。情報を投稿した従業員は、ICONに入社してわずか8か月後にレイオフされたという。

アメリカの建設3Dプリンティング業界については、先行投資が過熱する「ハイプ」の状態にあると指摘する声がある。デンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODインターナショナルの創業者フィリップ・ランド=ニールセン氏は、「(アメリカの建設3Dプリンティング業界は)業界に対する期待が現実とマッチしていません。そのような状態が続けば、業界全体の可能性を吹き飛ばしてしまうでしょう」とコメントしている。

ICONは、昨年2022年11月にテキサス州ウルフランチで100棟の3Dプリント住宅の建設プロジェクトを開始している。ICONは今年2023年頭から住宅購入希望者の予約受け付けを開始するとしている。現在のところ、住宅の価格は40万ドル(約5600万円)からとなっている。

ICONはまた、NASAから月面に建設予定の住宅のプロトタイプを建設するプロジェクトも受注している。