アメリカ海軍がブロックチェーンで3Dプリンティングのセキュリティを確保へ http://www.businessinsider.com/us-navy-changing-all-its-ships-great-green-fleet-2016-1

アメリカ海軍がブロックチェーンで3Dプリンティングのセキュリティを確保する計画を立てていることがわかった。

アメリカ海軍は3Dプリンティング技術の導入を熱心に進めているが、やり取りされる3Dモデルなどがハッカーに盗まれるリスクが指摘されている。また、3Dモデルの中には軍事機密情報に関する類のものも含まれている。

アメリカ海軍によると、3Dプリンターの導入により海軍の物資調達能力は飛躍的に高まっているが、同時に脆弱性の危険性も生じているという。特に情報暗号化セキュリティ、トレーサビリティ、改竄不能性、データフローの管理などの対策が必要としている。

ブロックチェーンは、ブロックと呼ばれるデータ単位を生成してチェーン(鎖)のように連結させてデータ全体を保存する仕組み。ブロック生成や連結などの情報履歴が分散してデータベース化されるため、安全性が極めて高いとされる。また、データの改竄なども困難とされるため、ビットコインの取引などでも活用されている。

アメリカ海軍では今年の夏からブロックチェーンを3Dプリンティングの領域で導入し、後に他分野へ導入を広げるという。また、今年9月にはブロックチェーン導入の状況を記したレポートを発行するとしている