2022年度のアメリカのロケット製造スタートアップ企業への投資が半減

2022年度のアメリカのロケット製造スタートアップ企業への投資が半減していたことがわかった。ベンチャーキャピタルのスペース・キャピタルによると、2022年度のアメリカのロケット製造スタートアップ企業への投資額は219億ドル(約2兆9565億円)で、2021年度の半分程度となったという。

スペース・キャピタルは、アメリカの金利上昇により、投資家がよりリスクの低い投資へ乗り換えたことや、ロケット製造スタートアップ企業によるロケット打ち上げ失敗などの影響を受けた可能性があると指摘している。

ロケット製造スタートアップ企業を取り巻く経営環境は悪化していて、今月には著名起業家のリチャード・ブランソン氏率いるヴァージン・オービットが米連邦破産法第11条(チャプター11)を申立て、経営破綻している。

また、カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケットメーカーのリラティビティ・スペースは、今年2023年3月22日にテラン1ロケットを打上げたが、衛星軌道投入に失敗し、事実上打上げに失敗した。

アメリカのロケット製造スタートアップ企業の多くは、ロケット本体やロケットエンジンの製造に3Dプリンターを活用している。