ストラタシスが米国証券取引委員会にポイズンピルを申請

アメリカの大手3DプリンターメーカーでNASDAQ上場のストラタシスが、米国証券取引委員会(SEC)にポイズンピルを申請した。ポイズンピルはShareholder Rights Planの俗称で、敵対的買収者が一定数の株式を取得した段階で発動される。敵対的買収者以外の株主に対して有利な条件での株式取得を可能にするもので、発動されると敵対的買収者の買収コストが増加し、敵対的買収者の買収意欲を削ぐ効果がある。

ストラタシスに対しては、今月2022年7月にイスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションがストラタシスの発行済み株式の12.12%を買収していた。

ストラタシスのポイズンピルは、敵対的買収者がストラタシスの発行済み株式の15%以上を取得した場合に発動される。発動されると、敵対的買収者以外の既存株主がストラタシスの新株を0.01ドルで取得できるようになる。

ストラタシスのヨナ・ロイドCCOは、「今回の決定は、他の多くの公開企業が広く採用している対応策と同様のものです。取締役会の断固たる意思決定であり、会社と株主の長期的な利益を守るためのものです」とコメントしている。