ロサンゼルス市議会がホームレス用3Dプリント住宅の建設を提案

ロサンゼルス市議会がホームレス用3Dプリント住宅の建設を提案して話題になっている。

ロサンゼルス市議会のハーブ・ウェッソン議長はテキサスでの事例を引き合いに出し、建設3Dプリンターを使うことで350平方フィート(約32.51平方メートル)の住宅を、わずか48時間で建設することが可能になるとしている。

提案によると、ロサンゼルス市議会が検討しているホームレス用3Dプリント住宅は、バスルーム、キッチン、リビングルーム付きの住宅で、36,000人のホームレスのために10,000棟建設される計画だという。

建設コストの財源として、同議長は年収100万ドル(約1億800万円)以上の人を対象にした特別所得税を充てるとしている。2016年に市議会の監査委員会が実施した調査によると、ロサンゼルス市民の76%が高額所得者に対する特別所得税の課税に賛成したとしている。

ロサンゼルス市内には59,000人のホームレスが存在するとされ、住宅の手当てが恒常的な課題となっている。

ホームレス用住宅を3Dプリンターで建設する機運はアメリカの他の都市でも高まっている。サンフランシスコのボランティア団体も、簡易3Dプリンターでホームレス用住宅を建設するプロジェクトを立ち上げている。