HPのアディティブ・マニュファクチャリング部門とハイペリオン・マテリアルズ&テクノロジーズ(Hyperion Materials & Technologies)が超硬合金(タングステンカーバイド)の3Dプリント実用化を進める戦略的優先パートナー契約を結んだと発表した。生産対応部品と迅速な試作を世界中の産業顧客に広げる狙いがある。
ハイペリオンは2026年10月にバルセロナの生産施設にHPのメタルジェットS100シリーズを新たに導入した。HPのバインダージェット方式と、ハイペリオンの超硬合金製造・焼結・仕上げの知見を組み合わせ、用途開発と品質確認から量産まで一貫した経路を整える。
造形には、バインダージェット方式向けに設計されたハイペリオンの新しいCarbiForm粉末を用い、焼結工程と組み合わせてマルチジェットでの動作を確認している。
従来製法では製造が難しい、あるいは割に合わない設計にも対応できる。複雑な形状や用途に特化した機能、部品の統合、カスタマイズされた仕様が可能になり、開発期間の短縮と材料利用率の向上も見込める。過酷な産業環境で超硬合金が不可欠とされる性能は維持される。
ハイペリオンの最高技術責任者ビジュー・バーゲーゼ氏は「数十年にわたる硬質材料の経験とHPの拡張性の高い造形基盤を組み合わせることで、複雑で高性能な超硬合金部品を自信を持って生産へ運ぶ新たな選択肢が生まれます」とコメントしている。

