日本の大手電子部品メーカーのTDKが、米サンディエゴに拠点を置くエレクトロケミカル3Dプリンターメーカーのファブリック8ラブズを買収する。アメリカ現地メディアの報道によると、TDKはファブリック8ラブズを現金4億ドル(約632億円)で買収し、完全子会社化する。
TDKはファブリック8ラブズに2021年頃から出資し、これまでにシリーズA投資を含む5000万ドル(約79億円)を投じてきた。今回の買収によりTDKはファブリック8ラブズの技術を活用し、チップの発熱分布に合わせて冷却流路を最適化した高効率な金属製液冷プレート(コールドプレート)などの製造・供給を目指す。
また、ファブリック8ラブズが持つ電気化学的アディティブ・マニュファクチャリング:ECAM技術をTDKの主力である受動部品(コンデンサやインダクタなど)の次世代製造にも応用していく。
ファブリック8ラブズのジェフ・ハーマンCEOは「TDKグループの一員になることで、当社の技術をグローバルに拡大するためのリソースを得ることができます。これにより、自らの技術を磨きつつ、現在および将来の顧客が必要とするソリューションを安定して供給し続けることが可能になります」とコメントしている。
ファブリック8ラブズは2015年設立。室温で高精度な銅などの三次元金属構造を直接形成でき、後加工やコストを大幅に削減できる革新的な3Dプリンティング技術を有している。

