Voodooマニュファクチャリングが事業を停止

ニューヨークに拠点を置く3DプリンティングサービスビューローのVoodooマニュファクチャリングが事業を停止した。現地時間の今週、プレスリリースを通じて明らかにした。

Voodooマニュファクチャリングは2015年にメーカーボット・インダストリーズの社員二人が設立した3Dプリンティングサービスビューロー。ショップ型のサービスビューローには200台の3Dプリンターが設置され、地元企業などを顧客に3Dプリンティングサービスを提供していた。

ところが、今年2月にアメリカで新型コロナウィルスのパンデミックが発生、新型コロナウィルスの初期の感染中心地となったニューヨークでは、住民に外出禁止を求めるなどロックダウンの措置が敷かれた。それにより、多くの企業が経済的に大きな悪影響を受ける結果になった。

Voodooマニュファクチャリングはパンデミックの影響を受ける中、自社の3Dプリンターを使い、フェイスシールドや検査用スワブなどを製造し、地元の医療機関などへ提供し続けていた。同社は最大で週に2500個のフェイスシールドと5万個の検査用スワブを製造していた。

Voodooマニュファクチャリングはオフィシャルリリースで、「Voodooマニュファクチャリングは、モノづくりの力を地球上のすべての人に提供することをミッションに設立されました。Covid-19は人類にとっての危機であり、我々もこの困難な状況を乗り切ろうと努力してきました。しかし、現実にはそれを実現することが出来ませんでした。創業からの五年間で得た数々の経験を感謝しています」とアナウンスしている。