デスクトップメタルがニューヨーク証券取引所に上場

ボストンに拠点を置く3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、ニューヨーク証券取引所に上場する。ブランクチェック企業のトライン・アクイジションとリバースマージャーを行い、株式を公開する。リバースマージャー後の株式の時価総額は25億ドル(約2650億円)程度になると見られる。

ステルスモードから脱した2017年以来、デスクトップメタルはこれまでに総額で4億3800万ドル(約464億2800万円)の資金を集めてきた。同社は、創業からユニコーン企業に最速で到達した企業として知られている。ユニコーン企業とは、時価総額10億ドル(約1060億円)以上の未上場企業を指す。なお、デスクトップメタルには、GEベンチャーズ、Google、BMWなどの企業が出資している。

マサチューセッツ州にはデスクトップメタルに加え、SLA3Dプリンターメーカーのフォームラブズや、デスクトップメタルの競合企業のマークフォージドなどが拠点を置いているが、デスクトップメタルは株式を公開するマサチューセッツ州初の3Dプリンターメーカーとなる。

デスクトップメタルの共同創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、「(ニューヨーク証券取引所への上場は)我々にとっての新たな分岐点になります。デスクトップメタルのソルーションは大規模スループットを可能にし、あらゆるサイズのパーツ製造の高速化を可能にします。また、より高いレベルの複雑なモノづくりとサステナビリティを実現します。公開企業になることで、研究開発などをさらに強化してゆきます」とコメントしている。