デスクトップメタルがスタジオシステムのヨーロッパ市場への出荷を開始

米マサチューセッツ州ボストンに拠点を置く3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、スタジオシステムのヨーロッパ市場への出荷を開始した。

デスクトップメタルは、アメリカ・カナダ市場を対象にスタジオシステムの出荷を2017年4月から開始していた。スタジオシステムの初期のユーザーには、Google傘下のGoogle先端技術・製品グループも含まれている。

ヨーロッパ市場への出荷開始について、デスクトップメタルの共同創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、「我々は、これまでは主にアメリカとカナダの市場を対象にビジネスを展開してきましたが、今はグローバルステージへ移行する時期を迎えています。ヨーロッパ市場の魅力的な需要に応え、ビジネスをさらに加速してゆきます」とコメントしている。

スタジオシステムは、3Dプリンター、デバインダー、焼結炉の三つのデバイスで構成されるシステム。3Dプリンターで造形したモノをデバインダーでデバインドし、焼結炉で焼いて焼結させる仕組み。

デスクトップ・メタルはマサチューセッツ工科大学の関係者らが2015年に設立した。同社へはグーグル、GE、BMW、ストラタシスなどが総額9,700万ドル(約106億円)もの資金を投資している。