グアテマラ初の3Dプリント住宅が完成

グアテマラ初の3Dプリント住宅が完成したとして話題になっている。3Dプリント住宅を建設したのは地元のセメントメーカーのプログレソ社。COBODインターナショナルの建設3Dプリンター「BOD2」を使い、セメントミックスを素材に3Dプリントした。建設にかかった時間は26時間で、ルーフトップは現地の伝統的な住宅に倣い、椰子の枝を使って職人が手作業で作り上げた。

COBODインターナショナルはプレスリリースで、「(グアテマラという)地震の頻発地帯に3Dプリント住宅を建設できたことは、3Dプリント住宅の地震からの耐久性を示す重要な事例になります。建設3Dプリンターを使うことで、住宅はオーガニックなデザインの壁を安価に製造することが可能になります。ラテンアメリカの地元の資材を活用することで、建設コストを抑えることも可能になります」と説明している。

グアテマラは、中央アメリカ北部に位置する共和制国家。人口は1720万人で、中央アメリカではもっとも人口が多い国となっている。地震多発国として知られていて、1976年に発生したグアテマラ地震ではグアテマラ全土が被災し、2万2870人が亡くなる大惨事となった。首都圏のグアテマラシティ近郊では、ほとんどの住宅が崩壊している。