ボーイングが航空機部品用3Dプリントライブラリーの特許を取得 http://www.boeing.com/commercial/737ng/

航空機製造大手のボーイングが、航空機部品用3Dプリントライブラリーの特許を取得した。

一般的な旅客機の場合、数百万点もの部品が使われるとされるが、今回ボーイングが取得した特許はそうした航空機部品のデザインデータを集めたバーチャルライブラリーに関するもの。ボーイングの航空機のユーザーが自由にアクセスする事を想定しているという。

航空会社は通常、運航する航空機の消耗部品をある程度在庫しているが、そのコストは少なくない。部品をオンデマンドで製造する事により、在庫と製造コストを削減出来、リードタイムも縮小出来るという。

3Dプリントライブラリーには各種の部品の3Dデザインの他、技術情報のデータベースや、3Dプリント方法を記したパーツマネジメントシステムなどが搭載される。

航空宇宙分野においては3Dプリンターの導入が進んでいるが、部品全体をバーチャルライブラリ化する試みは今回が初と見られる。3Dプリンターは特にローボリュームプロダクションと呼ばれる領域での活用が進んでいるが、他のモノづくりの領域でも同様の仕組みが導入される可能性がある。

ボーイングのライバルのエアバスも、3Dプリンター製造大手のストラタシスと協働で自世代航空機の部品製造を3Dプリンターで行うなど、アディティブ・マニュファクチャリング技術の活用が盛んになってきている。