レゴが3Dプリンティングコミュニティ上での知的財産保護を強化

レゴが3Dプリンティングコミュニティ上での知的財産保護を強化している。報道によると、レゴはカルツやマイミニファクトリーなどの3Dモデル共有サイト運営者に対してEメールを送付し、「レゴの商標、著作権、特許などを侵害しない」よう警告したという。そして、それらが侵害された際にとる具体的な法的措置は明らかにしないものの、それらを保護するための「何千もの措置」を発動するとしている。

Eメールを受け取ったカルツは、「有名なレゴの商標、ロゴ、フィギュア」などを無断で使用した3Dモデルを公開していると警告された。カルツは、対象となる142の3Dモデルをサイトから削除した。

マイミニファクトリーとThingiverseも同様のEメールを受け取ったが、具体的にどの3Dモデルが対象となるのか、判断が難しいとしている。マイミニファクトリーのチェンギ・ワンCEOは、「(レゴからの)警告メールは非常に不明瞭で、混乱をもたらすものです。どのコンテンツが何の理由で知的財産を侵害しているのかが明らかにされていません」とコメントしている。

レゴは1934年設立のデンマークの老舗玩具メーカー。創業当初は家具店で、後に世界的にヒットするプラスチックの組み立てブロックを開発した。