ブルーオリジンが7月20日に商用宇宙旅行ロケットを打上げ

Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏率いるロケットメーカーのブルーオリジンが、7月20日に商用宇宙旅行ロケットを打上げる。定員は1名で、旅行費用はオークションで決定される。

ブルーオリジンの発表によると、今月5月5日から19日まで非公開オークション(入札金額が公開されないオークション)が、5月19日から上限なしの公開オークションが行われ、6月12日のライブオークションで落札者が決まる。落札価格は、すべてブルーオリジンが運営する未来クラブ基金の運営に使われる。未来クラブ基金は、獲得した資金をSTEM教育プログラムなどに投じるとしている。

ブルーオリジンによると、商用宇宙旅行は同社のニューシェパード宇宙船を使って行われ、地上150キロメートルまで打ち上げる。打ち上げ後、宇宙船は自由落下し、搭乗者は約3分間の無重力状態を体験できるという。

これまでに民間人が宇宙空間へ行くことは何度があったが、いずれもロシアのソユーズ宇宙船などを使うケースがほとんどだった。今回のブルーオリジンによる商用宇宙旅行は、民間企業による宇宙旅行ビジネスの幕開けを意味している。

ブルーオリジンは、ロケットやロケットエンジンの主要部品などを3Dプリンターで製造している。ブルーオリジン以外のロケットメーカーの多くも、ロケットやロケットエンジンを3Dプリンターで製造している。