ダイヤモンドエージが事業清算、オンラインオークションを実施

米アリゾナ州に拠点を置く建設3Dプリンティング企業のダイヤモンドエージ(Diamond Age)が事業を清算し、オンラインオークションを実施する。

ダイヤモンドエージは、アメリカの新興建設3Dプリンティング企業として建設業関係者の注目を集めてきたが、志半ばで事業を停止することとなった。同社はこれまでに二回の資金調達ラウンドで総額5800万ドル(約89億9000万円)の資金を集めていた。

ダイヤモンドエージのオンラインオークションは、事業資産売却を代行するシリコンバレー・ディポジションを通じて行われる。オークション期間は2025年1月28日から30日までの三日間で、ダイヤモンドエージが所有するオフィス家具から建設機械までが幅広く売りに出される。建設機械の中には、建設用大型3Dプリンターも含まれている。

ダイヤモンドエージは2018年設立。アメリカの都市部を中心に深刻化するファミリー層向け低価格住宅の供給を事業目的に、主にRaaS(Robot as a Service)ベースの建設3Dプリンターで住宅を建設・供給してきた。

ダイヤモンドエージには、これまでにベンチャーキャピタルのアルパカ・ベンチャーキャピタル、ドルビーファミリー・ベンチャーズ、カーム・ベンチャーズ、GFAベンチャーパートナーズ、タワービュー・ベンチャーズなどが出資している。