シュガーラブが事業を停止

米カリフォルニア州イーストロサンゼルスに拠点を置く「3Dプリント製菓店」のシュガーラブ(Sugar Lab)が、アメリカ現地時間の今月2024年1月22日に事業を停止し、閉鎖していたことがわかった。

シュガーラブは2012年にリズ・フォン・ハッセン氏とカイル・フォン・ハッセン氏の夫婦が二人で立ち上げた「3Dプリント製菓店」。当初より砂糖菓子などを3Dプリンターで製造販売していたが、店の設立から一年後に大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズに買収され、同社の子会社として運営されていた。シュガーラブは、一時はアメリカをはじめとする世界各国のメディアに紹介され、話題を提供していた。

シュガーラブは資金調達にも積極的で、持ち株会社のCurrant 3Dはこれまでに総額で500万ドル(約7億7500万ドル)の資金調達に成功していた。

シュガーラブの事業は順風満帆で進んだに見えたものの、2020年春に始まった新型コロナウィルスの世界的なパンデミックなどの影響を受け、業況が大きく悪化していた。特に結婚式などで使われる新郎新婦のフィギュアなどの製造が軒並み中止となり、業績の低迷を招いていた。同社はその後、ロケットメーカーのスペースXなどからの受注を獲得するなどしたが、事業の完全な復活には至らなかった。